本エントリーは「ssmjp Advent Calendar 2020」の24日目です。
「アウトプットしないのは知的な便秘」ですが、アウトプットするためにはインプットも必要ですし、アウトプットするための言葉も必要だと思います。
例えば、エンジニアが日頃の業務で得た何かをうまくアウトプットするには、諸々(守秘義務等)問題ないような言葉や内容にしたり、そもそも何を言いたいのか、伝えたいのかを整理したり、それ以前に、このフローであれば、業務で何かを得られる必要があります。
すなわち、業務がなければ、インプットを得られません。
日頃から何か好きなエンジニアリングがあり、勉強や研究を続けているのであれば、インプットについてはそれほど苦にはならないと思いますが、私はそういう性格ではないことが今年ははっきりと認識できました。
この方法では、「アウトプットしないのは知的な便秘」という言葉の重みが苦痛となるだけです。常に誰からか責められているような錯覚に陥ります。
また、アウトプットに対する反応がある程度ないと、途中で苦しくなってくることも分かりました。
昔、ライターや編集者をしていたときに経験し、理解していたつもりでしたが、実際はそうでもなかったようです。
勉強会がオンライン開催となると、参加者からの、雰囲気によるフィードバックがほとんど得られないのですが、それが案外、自分の精神にはこたえることが分かりました。
私は一つの決めごととして、発表中になるべく「にゃーん」を1回入れるようにしています。オフラインでは、ssmjpの参加者の方々は皆優しく、「にゃーん」で少し声を上げてくださったりするのですが、それが存外、承認欲求的なものを満たしていたようです。
どうすればフィードバックを得られるのか、ということを考え始めると、そもそも、参加者は何を求めているのかを把握する必要がありますが、何を話しても良いという懐の深さから、逆に、それが難しくなるという側面もあるかと思います。
そこまで考えて話すには、インプットも言葉も私には足りません。
私が他の人と違うことは何だろう、と考えたとき、目の病気で視力が弱い、視野(視界の広さの方の意味です)が狭い、という2点はすぐに挙げられるのですが、目が見えづらいとこうなんです、という話は、目の見える人には、語弊あれど「つまらない」だろうな…と思います。
去る12月18日(金)に「ssmonline #5」が開催され、そこで「ロービジョンとWindowsのマウスカーソル」という内容でLTを行いました。正直、自分内でも中途半端な内容となってしまったと思っていますが、見え方を言葉で説明することの難しさを再認識しました。
もし、目のことをネタにお話しするには、それを話すことによって何を伝えたいのか、伝えたいことはどういう言葉にすればより伝わるのかを勉強しなければいけないと思いました。
言葉については、趣味の分野でも類似の課題を感じていて、作曲や編曲をするときに思い通りにいかない原因が、技術もそうですが、例えば音楽的な諸々が言葉で表現されているものの意味が分からない、諸々を音楽で用いられている言葉で話すことができない、といった部分にあるという認識をしています。
既存の音楽を聴いて、そこからより多くのものを得られるようにしなければ、趣味として続けていくのが難しいかもしれない、という感想です。
趣味というのは、基本、好きだからこそ続けているものだと思います。もちろん、ずっと楽しいことばかりではなく、例えば、曲を書くときの諸々の苦しみを乗り越えるには、その先にある楽しさが分かっているからこそだと思います。
しかし、現段階では、辛くなるととにかく辛いだけで、なんでこんなことをしているんだろう、という思いになってしまいます。
自分は音楽が好きだと思ってるのに、本当は嫌いなんじゃないか?
自分はエンジニアリングが好きだと思ってるのに、本当は嫌いなんじゃないか?
そんな疑心暗鬼になっているのか、そもそも疑心暗鬼自体が疑心暗鬼なんじゃないか?
何が本当なのか。
それを知るためには、インプットと、それを理解するための言葉を、もっと勉強しないといけないのかな、と思っています。
言葉をもっと分かるようになれば、インプットからより多くを得られるので、インプットがより楽しくなるのかな、とも思います。
世の中はいろいろで、まだ、いろいろありそうな様相ではありますが、どうぞ佳いクリスマス、そして新年をお迎えください。
Amazonの「ほしい物リスト」、備忘録的に作ったのですが、試しに公開してみます。本当に今すぐ欲しい物は買ってしまうし、運用が難しいなあ…という感想ですが、「ほしい物リストの運用」なんてLTも将来できたら(または聞けたら)面白いかな、と思いました。
特に、どう品物を並べるか、というのが、コツがいるなあ、と思いました。優先度って言葉がどうなんだろう…とか。